イェスハイム2025ワールドパラアイスホッケー最終予選 大会 総評

■パラリンピック出場権獲得! 2大会ぶりのパラリンピック出場決定!

ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックの出場権をかけた「イェスハイム2025ワールドパラアイスホッケー最終予選」が11月5日から6日間にわたり、ノルウェー・イェスハイムで開催されました。

世界選手権Aプールの下位3チーム(スロバキア、韓国、ノルウェー)と同Bプールの上位3チーム(日本、スウェーデン、カザフスタン ※1位はパラリンピック開催国のイタリアで今大会は不出場)の6チームが参加。「2枚」のパラ行き切符をかけた総当たり戦を行い、日本は通算成績4勝1敗で1位となり、2大会ぶりのパラリンピック出場権を獲得しました。

初戦は韓国に逆転負けを喫して黒星スタートとなった日本でしたが、第2戦で格上のスロバキアを逆転で撃破。この勝利で勢いをつけ、続くカザフスタン戦とスウェーデン戦では完封勝利をおさめ、波に乗ります。そして、この時点で日本を含む4チームが3勝1敗で並び、ついに最終日のノルウェー戦を迎えます。

「勝った方が出場権獲得」という命運をかけたカードに、会場中の緊張感が高まります。そんななか、先制点を決めたのは日本。須藤悟選手(DF)がゴール横から放ったパックが相手GKの手をすり抜け得点に。さらに混戦からパックを奪った伊藤樹選手(FW)がスピードを活かして速攻で切り込み、DFをかわして鮮やかなシュートを決めました。このあと、伊藤選手は追加点、また鵜飼祥生選手(FW)もゴールを決めて、第1ピリオドで4-0とリードします。ノルウェーには第2ピリオドと第3ピリオドにそれぞれ1点ずつ返されますが、日本はその間もコンスタントに相手ゴールのネットを揺らし、8-2で勝利しました。

攻守の要として、全試合でほぼフル出場の活躍を見せた20歳の伊藤選手は、「(コーチの宮崎)遼さんが起用し続けてくれた。最初の2試合で終わりそうになったのに、俺らいま1位だぜ。信じられない。今大会は俺らに用意された大会だよ。みんなを信じてよかった」とコメント。また、キャプテンの熊谷昌治選手(FW)は、「本当にあきらめなくてよかった。みんなの底力で勝ち取った結果」と、笑顔で振り返りました。

なお、今大会のベストゴールキーパーに堀江航選手(GK)、ベストフォワードに伊藤選手が選出されました。

あたたかいご声援を、ありがとうございました。

    

     写真:MA SPORTS

 

※試合のレポートはMA SPORTSウェブサイトをご覧ください。

【最終予選】パラ出場権獲得! 勝利への執念、8年越し強化が結実

 

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